宮古の魚,こぼれ話(その8)
その1(ドンコ)・
その2(マガキ)・
その3(ニシン)・
その4(ママス)
その5(アブラメ)・
その6(スイコ)・
その7(夏いか)・
その8(はも)
その9(シュウリガイ)・
その10(カツオ)・
その11(ヒラメ)・
その12(サケ)
「広報宮古」にて掲載されていた「宮古の魚,こぼれ話」を,今年から月1回,このホームページでも紹介します。
宮古で獲れる水産物のちょっとした情報(ネタ)を皆様にお伝えできたらな,と考えています。
料理のレシピも同時に紹介☆
(写真1)ハモ(アナゴ)
●●今月の魚:「ハモ」,標準和名:マアナゴ,学名:Conger myriaster
土用の丑の日・・・といえばウナギですが,どうもウナギは脂っこくてというあなた。
夏のハモ(写真1)はいかがでしょうか。
東北地方で言うハモは標準和名(名前の共通語)でマアナゴと呼ばれています。
宮古湾のハモ漁は,篭か筒(ドウとも言います)が用いられ,いずれも中に餌を入れてハモのご来場を待つというもの。
宮古湾では冬場を除いてほぼ周年漁獲されますが,特に夏場に漁も多く,味は抜群です。
全国どこでもおなじみのハモですが,その生態は謎に包まれています。
最近ウナギの産卵場が日本から遠く離れたグアム島の近海だと言うことが解明されましたが,
ハモは未だにどこでいつ卵を産んでいるのやら,赤ちゃんがどんな姿をしているのか全く不明です。
宮古湾には,大きくなった子供(写真2:レプトケファルス幼生)が初夏にやってきます。
大きさは10cm前後で無色透明のゼリーのような身体をしています。
宮古湾に到着してしばらくすると身体は半分ほどに縮み,小さなハモへと変態していきます。
ハモはどん欲な魚でエビ,ゴカイ,小魚何でも食べます。成長も早く,1年後には30〜40cmにまで育つそうです。
精力いっぱいのハモを食べて夏場を乗り切りませんか。
さて,今月は煮穴子にしてみました。ふっくらと柔らかに煮上がったハモは,口の中でとろけます。
熱々をご飯にのせて『アナゴ丼』もよし,冷えたものを細かく刻んで『アナゴのマブシ』も又良し。
もちろんそのまま,ご飯のおかず,酒の肴に最高です。
新ゴボウと一緒に炊きあげると香りも高く,お互いが引き立ちます。是非おためしアレ。
(写真2)ハモ(アナゴ)の子供(レプトケファルス幼生)
【レシピ】
1.開いたアナゴを塩水でよく洗います(体表の粘液が生臭さの元になりますのでしっかりと洗い落としましょう)
2.醤油,酒,みりん,砂糖で煮汁を作ります。
3.煮立てた煮汁に食べやすく切ったアナゴを入れて,15分ほど火を入れれば出来上がり。
4. アナゴを取り出した煮汁で,ゴボウを煮て付け合わせに使うと又ひと味違った趣です。
【今月のキモ】
『よ〜く洗ってね』
体表の粘液(ヌル)が生臭さの元になります。
開いたものを買ってきたら,塩水でよくもみ洗いをしましょう。ひと味違います。
今回は煮ましたが,さっと白焼きにしてワサビ醤油も絶品です。冷酒にぴったり。
(写真3:完成。煮穴子)
写真提供:宮古市総務企画部企画課
紹介:西海区水産研究所(元:宮古栽培漁業センター),有瀧真人(宮古湾の藻場・干潟を考える会)
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