宮古の魚,こぼれ話(その7)
その1(ドンコ)・
その2(マガキ)・
その3(ニシン)・
その4(ママス)
その5(アブラメ)・
その6(スイコ)・
その7(夏いか)・
その8(はも)
その9(シュウリガイ)・
その10(カツオ)・
その11(ヒラメ)・
その12(サケ)
「広報宮古」にて掲載されていた「宮古の魚,こぼれ話」を,今年から月1回,このホームページでも紹介します。
宮古で獲れる水産物のちょっとした情報(ネタ)を皆様にお伝えできたらな,と考えています。
料理のレシピも同時に紹介☆
●● ●今月の魚:「夏いか」,標準和名:スルメイカ,学名:Todarodes pacificus
日本人のイカ・タコ好きは有名で,世界中で漁獲されるイカの約1/4を我が国が消費していると試算されています。
日本周辺のイカ類の水揚げは年間およそ40万トンで,その7割をスルメイカが占めています。
スルメイカは春生まれ,秋生まれ,冬生まれの3群が日本周辺に生息し,太平洋側は冬生まれ群が主体となっています。
この群れは,12月頃に九州・東シナ海で生まれ,大きくなりながら北海道まで北上しますが,
その途中6〜7月に宮古で大量に漁獲されます。いわゆる「夏いか」です。
20cmに満たない「夏いか」は,北の海でもりもりと餌を食べ,秋には産卵のため南へ,南へと移動し始めます。
秋口に宮古で獲れるスルメイカは,卵を産むために30cmほどに育っています。
冬場に再び南の海へ戻ったイカ達は産卵を終えた後,短い生涯に幕を下ろします。
これからは,沖の漁り火を眺めながらそんなイカの一生に思いを馳せてみてください。
さて,今月の料理はイカめしです。小振りで柔らかな「夏いか」は刺身や塩辛には向きませんが,
繊細な食感は大きなものにない味わいです。
そんな夏いかにはイカめしが最適です。
火を入れるとプックリと一口大に仕上がります。風味満点!!姿もかわいいイカめしをどうぞお試しアレ。
(写真左:イカめし)
(写真右:20〜30分煮れば完成。)
【レシピ】
1.イカの内蔵とげそを取り除きます。げそは使うので捨てないで!
2.中に詰め込む米を磨いで用意し,先ほど取り去ったげそを刻んで混ぜ込みます。
3.イカの胴体にげそ入りの米を詰め(4−5分目程度),爪楊枝で口を止めます。
4.醤油・酒・砂糖の煮汁に水を加え,20〜30分(イカに串を刺してスッと通るまで)煮れば完成。
長く煮るので煮汁は少し薄くして,多めに。
【今月のキモ】
『欲張りはダメよ』
イカめしはご飯に味がしみこむようじっくり煮あげます。
米は,炊き込むほどかさが増えますから,詰め込みすぎは御法度。
腹八分目ならぬ四−五分目でないとパンクの憂き目にあいます。ご用心。
私は,イカめしの他にさっと塩ゆでしてアツアツをショウガ醤油で食べる『釜揚げ』や
茹でたものをキュウリ,レタス,トマトなどの夏野菜とニンニクの利いたドレッシングで
さっとあえた『夏いかのサラダ』も大好きです。
どちらもビールに相性ばっちりの優れものです。
写真提供:宮古市総務企画部企画課
紹介:西海区水産研究所(元:宮古栽培漁業センター),有瀧真人(宮古湾の藻場・干潟を考える会)
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