<2008年2月15日,宮古のニシン2008C〜今年もニシンが網に卵を産みました☆〜>
宮古のニシン2008
@特別採捕調査開始・Aふ化仔魚放流の試み・
B1月のニシンの水揚げは・・・?・
C今年もニシンが網に卵を産みました☆・D帰ってきたニシン♪
・E岩手日報の記事紹介・
F網に付いたニシンの卵を保護!・G漁業者とともに人工授精
・Hニシン稚魚の放流
調査を開始して約1ヵ月後の2月15日,ニシンがまとまって磯建網に入りました。
昨年より若干早いようです。先日,宮古湾口の定置網でまとまった水揚げがあったことを紹介しましたが,
そのニシンの一部が産卵のため,宮古湾の藻場を目指してやってきたと考えられます。
毎年,この時期に網に入ったニシンは,網に卵を産み付けます。
そして,今年も写真の通り。
この網は卵の保護のため,しばらく海中においておきます。
網にはノロ(コケや珪藻などによる汚れ)がつくため,卵付きの網は相当な重さになり,保護するのも大変です。
しかし,この卵を保護すれば,相当な尾数の仔魚が生まれます。
この日は約200尾の魚が入り,約半分が産卵終了していました。
雄雌を半分として,雌1尾が4万個の卵を産むとすると,付いた卵は200万粒くらいでしょうか。
まだまだニシンは入ってくると考えられるため,もうしばらく卵を網に付けることができると思われます。
左:網に生み付けられたニシンの卵
右:たくさん付いていました☆
一方で,卵を産みに来たニシン成魚の調査も行っています。
今年も,ニシンに標識を打ち,回遊や成長などを調べます。
今までの調査で,ニシンは北海道まで回遊を行い,再度宮古湾に帰ってくることが分かっています。
昨年度こうして放流したニシンは,直後に宮古湾で獲れたという連絡があったほか,大船渡でも
発見されました。
北海道に行くつもりが,一部は逆送することもあるようです。
また,今年に入ってからも,宮古湾口部の定置網で,去年標識した魚が見つかっています。
去年の魚も,宮古湾の近くまでやってきているようです。
去年は青い標識でしたが,今年は緑色の標識です。色により,いつ放流したかが分かります。
この日は,約130尾にタグを打ち,放流しました。
さて,これからどのように動くのか・・・気になるところです。
左:標識を装着したニシン
右:標識には連絡先の電話番号やタグのナンバーが書かれています。
標識ニシンを見つけたら・・・
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独立行政法人 水産総合研究センター
宮古栽培漁業センター
〒027-0097 岩手県宮古市崎山4-9-1
TEL:0193-63-8121 FAX:0193-64-0134
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標識ニシンを見つけたのですが・・・と声をかけてください☆
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