<2008年1月,宮古のニシン2008@〜特別採捕調査開始〜>

宮古のニシン2008
@特別採捕調査開始Aふ化仔魚放流の試みB1月のニシンの水揚げは・・・?
C今年もニシンが網に卵を産みました☆D帰ってきたニシン♪E岩手日報の記事紹介
F網に付いたニシンの卵を保護!G漁業者とともに人工授精Hニシン稚魚の放流


今年も産卵ニシンの特別採捕調査が始まりました。
1月15日に枠入れ,1月19日に網入れを行い,1月21日から調査スタートです。

初日はクロソイやメバルなどに混ざり,5尾ほどのニシンが入っていました。

そのうちの1尾は宮古栽培漁業センターで3年前に放流したニシンでした。
5尾のうち2尾は,完全に成熟していたようです。

今年もニシン達は,宮古湾で産卵するためにやってきているようです。


 
(左:入網したニシン。)
(右:特別採捕調査初日(1月21日)の調査結果)


宮古魚市場での水揚げもちらほら見られ,今年は上々の水揚げになるのではないかと期待をしています。

さて,このニシン,サケと同じように回遊を行う魚です。
宮古湾で放流した魚は,しばらく宮古湾で成長した後,北海道まで行きます。
(時々逆走して大船渡や宮城県にも行っているようですが)

そして2年〜3年後に,産卵のため,再び宮古湾に帰ってきます。

ニシンは毎年決まった時期に帰ってくるため,ここを集中的に狙えば大量に漁獲できます。
しかも,その雌のほとんどは立派な卵「かずのこ」を持っています。

狙わない手はありません。しかし,ここに落とし穴があったのです。

集中的に漁獲できるということは,本当に一網打尽にしてしまい,その後の再生産を断ち切ってしまう可能性があったのです。

実際に,こうして再生産が断ち切られ,地域から姿を消してしまったニシン資源もあります。


資源を増大させるために始まったニシン栽培漁業。最近,宮古湾周辺の水揚げ量は増加傾向にあります。
また,栽培漁業の展開と同時に,漁業関係者の関心も高まってきました。

獲るだけではなく,資源の下支えを行うための活動へ発展したのです。

漁業者自ら,ふ化放流に携わることはその活動の一つです。

現在,稚魚調査を行い,このようなふ化放流の有効性を確認するための研究も行っています。

数年後,こうした活動の結果も明らかになってくると考えられます。


これからも,行政,研究者,そして地域住民を巻き込んだ活動を展開していきたいと考えています。

(宮古魚市場に水揚げされたニシン)


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