<2006年7月3日,7月18日,9月8日,赤前の海探検隊〜赤前小学校生徒と一緒に〜>


 赤前小学校の生徒を対象として,「地元赤前の海について学び,考えよう」というイベントが行われました。
 今回で赤前の海探検は5回目,放流会は6回目となります。
 実際に目で見て,触れて,体験した思い出は子供達に印象深く残っていることでしょう。

2006年7月3日:その1〜赤前の海とは〜
 まず1回目は「赤前の海は」ということで,カキ組合長の山根さんと一緒に船に乗って,カキ養殖場の見学,
定置網漁業体験です。定置網で獲れる魚は何か,そしてかなり大変な作業であることなど,実際に体験をしました。
 
(左:カキの見学。こんなに大きく成長するんですよ。)
(右:定置網を起こしてみよう。どんな生物が獲れるかな?)

 そしてその後は学校に帰って,栽培漁業センターの有瀧場長の話を聞きつつ,プランクトンやアマモの観察です。
 小さなプランクトンを食べてカキや魚たちが育っていること,プランクトンがたくさんいるのは宮古湾が豊かで
あること,この環境を守るためにはみんなの協力が必要であることなど・・・
 学校のそばにある海,でも知らないことはたくさん。そんな海の不思議に少しでも興味を持ってくれれば良いな
と考えています。
 
(左:藻場をつくるアマモです。藻場には生物がたくさんいます☆)
(右:今見えた生物はどれかな?)


2006年7月18日:その2〜栽培漁業センターの見学〜

 宮古湾では「魚を放流し,自然の海で大きく育てる」という栽培漁業が行われています。その施設の見学が行わ
れました。宮古栽培漁業センターでは,現在ヒラメ・クロソイ・ニシン・ホシガレイの4魚種を生産,放流し,同
時に調査研究を行っています。
 どのようにしたらよりよい放流効果が得られるか,どのようにしたら健康な魚が育てられるか,つくり育てる漁
業を推進するための取り組みが行われています。
 しかし,どんなに調査研究が進んでも,漁業者や地元住民の協力が無ければ,栽培漁業は成り立ちません。みん
なに愛される栽培漁業を目指し,前向きに進んでいくセンターの見学から,宮古湾での取り組みの大切さを知って
もらえれば何よりです。
 
(左:ヒラメの親の水槽。大きいのは80cmくらいあるんだよ。)
(右:秋に宮古湾に放流するクロソイです。大事に飼育してます。)

 
(左:生まれたてのヒラメです。全長わずか3mm,見えるかな?)
(右:魚の赤ちゃんの餌です。ワムシとアルテミア,どんな形かな?)


2006年9月8日:その3〜ヒラメ放流会〜
 豊かな海で大きく育てる,栽培漁業の取り組みのまとめとして,実際に宮古湾にヒラメを放流する,放流会が行
われました。
 宮古湾のヒラメはどういうものを食べて大きく育つのか。生態系の上位に位置するヒラメは,様々な生物がいな
ければ生きてはいけないこと。宮古湾を大切にすることの重要性を学んで放流です。
 一人一人が,この取り組みの意味を知ってくれれば,宮古湾の環境は,誇れる豊かさを保ちつつ,未来でも輝け
る海であることでしょう。
 
(左:ヒラメと宮古湾の生態系について学ぼう!)
(右:ヒラメ放流,豊かな海で大きく育って!)



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